企業インタビュー#10 ~株式会社HGCホールディングス~
こんにちは。びんごデジタルラボ事務局です。
インタビュー第10弾は,「完全自由設計の家」でお馴染みの「タカシン・ホーム」など複数のグループ企業を束ねる「株式会社HGCホールディングス」様です。
企業 Profile | |
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企業名 | 株式会社HGCホールディングス |
本社所在地 | 〒723−0134 広島県三原市新倉2丁目12番1号 |
業務内容 | ・グループ会社の経理,労務,事務代行/グループ会社の経営管理など |
企業ホームページ | https://hgc-hd.com/ |
株式会社HGCホールディングス様は「NI Collabo 360(※1 以下,NIコラボ)」を導入することで社内業務の効率化に取り組まれています。
- ※1:株式会社NIコンサルティングが提供する,スケジュールやメール,回覧板,設備予約などの情報共有機能に加え,ワークフローや経費精算,安否確認など企業経営を可視化できる多機能グループウエア
今回インタビューに応じてくださったのは,取締役 副社長 原隆貴様と取締役 経営企画部 部長 檀上練様のお二人です。
この記事でわかること |
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デジタルツールで脱紙文化・業務効率化
ー 早速ですが御社の取り組みについて教えてください
檀上様:弊社では,NIコラボというグループウェアを中心に脱紙文化・業務効率化を進めています。
稟議申請やカレンダー,設備予約,回覧板,経費精算など社内業務の多くをNIコラボを中心に遂行しています。
ー 既にNIコラボを中心とした業務改善が確立されていらっしゃると思うのですが,そもそも脱紙文化・業務効率化を進めようとしたきっかけは,どういったところにあったのでしょうか。
原様:「業務改善を進めたいな」と,デジタルツールを活用した業務改善へのモチベーションは古くから持っていました。
弊社はグループ企業を複数抱えていることもあり,「情報の管理・集約・更新」といった部分には特に敏感です。いろいろとデジタルツールを試したりしてみましたが,弊社の業務にフィットするものを探すのに苦労していました。
そうした中で営業所転換も重なり,本格的にツール選定を進めなくてはいけない状況下でNIコラボを知りました。NIコラボの「カスタマイズ性の高さ」なら弊社の業務にフィットするのではと思い導入を決意しました。
画像:写真左が原様。右が壇上様
デジタルツール導入にあわせて業務を見直す
ー 「カスタマイズ性の高さ」について伺いたいのですが,NIコラボをカスタマイズするだけで御社の働き方に100%フィットさせることが出来たのでしょうか?
檀上様:いえ,NIコラボのカスタマイズだけでは100%フィットはしませんでした。
NIコラボのカスタマイズに加え,自社業務もNIコラボの活用にあわせて見直しを図り,再編していきました。
ー 自社業務の見直しをされたのですね。
檀上様:はい。まずは社内の業務全てを洗い出し,整理するところから始めました。
そこから,「本当に必要な業務なのか?」「NIコラボ上で処理するには,どう業務を変更したらよいか?」などの観点から取捨選択をし,NIコラボ上の動きと業務をフィットさせていきました。
また,「決裁金額を明確にする」などシステム上で業務を回すのに必要となる基準の下準備も並行して進めました。
年間50万円の削減へ
ー NIコラボ導入によってどのような効果があったのでしょうか?
原様:導入を始めてから1年ほどで「管理・事務業務時間の削減」と「ペーパーレス」に効果が現れてきました。
管理・事務業務時間の削減ですが,弊社ではNIコラボを使って稟議申請,カレンダー,設備予約,回覧板,経費精算等など社内で共通して必要となる業務のほとんどを行っています。
稟議申請を例に見てみます。例えば一般的な紙で進める稟議申請の場合,「申請書類に印鑑を貰うため部長のデスクで1時間くらい待つ」「どこまで申請が進んだかわからず,気がついたら課長のデスクに埋もれていた」「修正があったら一から作り直し,もちろんハンコも最初から」といった無駄があるのではないでしょうか?
NIコラボであればシステム上で全て完結させるので,進捗状況も一目で分かりますし,ハンコ待ちや書類の紛失といったロスも防げます。
稟議申請を例として紹介しましたが,他の社内業務もNIコラボに置き換えることで効率化が進んでいます。
ー ペーパーレスの側面はどのようなものですか?
原様:先ほどの稟議申請の例にも通じるのですが,これまで紙で行っていたものをクラウド上のNIコラボに切り替えるだけで紙の削減に繋がるのはご想像の通りだと思います。
弊社の場合,NIコラボを活用することで年間約50万円近くの紙と印刷代の削減に成功しました。
もちろん全てをデジタル化すればいいものでもなく,日報や注文書など紙の方が適していると判断したものは紙の利用を継続しています。
画像:インタビューの様子
デジタルの恩恵を享受しつつアナログも残す
ー ペーパーレスの側面はどのようなものですか?
かなり業務改善やデジタル化が進んでいる印象を受けますが,今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか?
原様:今後もデジタル化で改善を進めていきたい部分はたくさんあります。例えば,オンプレミス(※2)で動かしているものをクラウド化したいですし,業績管理も将来的には自動化したいなと思っています。
- ※2:ソフトウェア・ハードウェアを自社所有・管理し,システムを自前で構築する運用方法
また,NIコラボの開発は社内で檀上さんが1人で担ってくれている状況なので,将来的にはデジタル人材の育成・採用にも力を入れていきたいです。
ー 今後全ての分野でデジタル化を進めていくような形をイメージされていらっしゃるのでしょうか?
原様:いえ,デジタル化が必要な部分はどんどん変えていきたいなと思っていますが,アナログのいい部分も残していきたいと考えています。
社内コミュニケーションに至ってはデジタルツールを利用しつつも,対面でのコミュニケーションを中心に据えていきたいと考えています。
コミュニケーションツールは確かに便利ですが,便利な反面,社内のコミュニケーションがデジタルに依存してしまうと,どこかもったいない感じもします。
例えば今日のインタビューの様に,アナログなコミュニケーションの中だからこそ生まれる雑談やさりげない一言が「誰かの課題解決に繋がる」かもしれないですし,時には新たなビジネスを生み出すきっかけにもなると信じています。
デジタルの便利な部分を享受しながらも,アナログ部分の必要性を残していけるような経営を今後も続けたいです。
ー 素敵なコメントをありがとうございます。
最後に読者の方へ一言いただけますでしょうか。
檀上様:「何を」の部分を明確にして業務改善やデジタル化を進めるべきだと思います。
弊社の場合も膨大にある課題の中から「取捨選択」をすることで上手く進められたのだと思います。
原様:檀上さんのコメントに加えて,あとは「責任者を明確にする」ことですね。
誰がリーダーで進めるのかを明確にすることで,当事者意識も高まり目標達成に向けてグンと進みやすくなると思います。
ー 貴重なお話ありがとうございました。
インタビュー記者の感想 |
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デジタルツールを導入する前の業務の見直し,デジタル化の中であえてアナログなコミュニケーションを残す必要性など勉強になる点が多いインタビューとなりました。 お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。 |
取材者:びんごデジタルラボ事務局