2023年度 第4回びんごデジタルラボイベント『DIGILAB9』を実施しました ~「デジタル化によって選ばれる会社になる」~

2023年11月28日(火)に 「2023年度 第4回びんごデジタルラボ『DIGILAB9』」を開催しました!
今回の開催テーマは「デジタル化によって選ばれる会社になる」です。

【開催概要】

  1. ◯ 日時:11月28日(火) 15:00 〜 16:30
  2. ◯ 開催方式:オンライン(Zoom)と現地参加のハイブリッド開催
  3. ◯ 参加者:24名

デジタル技術を用いて「人材の確保」に取り組む企業の事例紹介として,株式会社田和コーポレーション 田和 草太郎さん・吉田 武史さん,株式会社エースシステムズ 山根 正行さんにご登壇していただきました。さらに,福山大学 平 喜美恵さんに就職活動中の学生への指導方針をご紹介していただきました。

オンラインと現地参加のハイブリッド形式で開催し,多くの方にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。

〈登壇企業紹介〉
会社名 本社所在地 事業内容 企業HP
株式会社田和コーポレーション 広島県福山市駅家町法成寺 ・プラント建設・改修,高級注文住宅建築を主軸とした,新築・改修リノベーション,エクステリア施工 https://tawa-corporation.jp/
株式会社エースシステムズ 広島県福山市昭和町 ・企業向けシステムや自治体向けシステムなどの開発・モバイルアプリやクラウドサービスなどの自社製品およびサービスの開発 https://www.acesystems.co.jp/
福山大学 広島県福山市東村町字三蔵 ・経済学部,人間文化学部,工学部,生命工学部,薬学部の5学部を持つ総合大学。地域との連携や産学共同研究も推進。地域社会に貢献するため,公開講座や地域の課題解決に取り組むなど幅広い活動を展開 https://www.fukuyama-u.ac.jp/
〈事例紹介 ①〉

株式会社田和コーポレーション 田和さん・吉田さんより「インナーブランディングがベース〜Web採用の重要点〜」についてご説明いただきました。

田和コーポレーションではこれまでの採用活動は,なかなかうまくいっておりませんでした。そこで,外部に自社をアピールをする前に,自分たちが何者であるかや自社の強みと弱みを洗い出して社内全体で意識統一を行う活動=インナーブランディング(※1)を推進してきました。
インナーブランディングで出てきた内容を,自社のホームページに落とし込んで外部発信することで,その内容に共感してくれた方々が入社し,同じ方向性で働いてくれることになり,社員全体の理念・価値観の共有が円滑になります。
また,インナーブランディングを意識したホームページを,どのように発信するのかも重要です。有名でない中小企業さんは大手採用サイトに人材広告を載せても,有名でないがゆえに認知してもらえず,広告掲載期間が終了してしまうことがあります。持続可能な採用活動にするためには,自社のホームページに求人を掲載すること=会社の資産となる状態で広告することが理想です。この状態であると,いずれは興味のある方の目にとまりオンラインエントリーに繋がります。
まとめとして,田和コーポレーションでは半年ほどかけてクレド(※2)を制作し,社内全体で認識を同一化して,外部に情報発信していくことの重要性を実現させることができました。

※1 自社の企業理念やブランド価値を社員に伝えて浸透させる活動
※2 企業全体の従業員が心がける信条や行動指針

〈事例紹介 ②〉

株式会社エースシステムズ 山根さんより「デジタル化における採用戦略」についてご説明いただきました。

1 デジタル化による採用戦略

採用活動においてデジタル化が必要となったきっかけは,これまでは社内外の連絡は電話とメールでのやり取りで,不確かな状態で連絡・情報発信をしていたため,相手が受け取ったかを確認できていないなどコミュニケーションに問題がありました。
採用活動においては連絡の遅れは本来であれば採用できた人を逃すことになり,チャンスを逃していた可能性があります。
これらを改善するために2つのソリューションを導入し,無駄な時間をカットすることができました。

sansan
(顧客情報の管理)
  • 顧客情報をいつでもどこでも閲覧可能
  • いつでも連絡できる体制構築
Teams
  • チャット機能の活用,連絡相手の状態の確認
  • ファイル共有や同時修正など情報共有の時間の短縮

他にも,求人募集や説明会・面接の調整,内定者フォローなど,人手・時間・予算の不足が課題となっていました。これらを効率よく解消するために,採用ツール,説明会・面接,採用パンフレットのデジタル化を行い,人材確保に繋げています。

①採用ツールのデジタル化
【リクナビHRTech】
  • 無料で使える応募者リストの管理ツール
  • 求人企業からの紹介情報を一元管理することがでるだけでなく,人材採用にかかる費用の削減
②説明会・面接のデジタル化
【zoom】
  • 対面調整の苦労が解消
  • 移動などの時間の解消
③採用パンフレットのデジタル化
【QRコード】
  • 対面調整の苦労が解消
  • 移動などの時間の解消
2 長期インターンによる採用

オンラインを活用した長期インターンも行っています。
これまでは希望する学生全員と対面で,自社のシステム開発体験を実施していました。しかし,会場・講師(社員)・学生を3か月間拘束してしまうなど,非効率な点が多くありました。
効率的にインターンを実施するため,対面で行っていたことをオンラインに変えました。最初の2〜3日は対面で講師と一緒に実施し,その後はTeamsを使ってファイル共有をしながら行うことにより,社員や学生の拘束時間などの負担を軽減した長期インターンを実施することができました。この結果として,長期インターンから入社した学生もおります。

3 社内コミュニケーションのデジタル化

エースシステムズの自社製品に「ACE Thanx Share」という「ありがとう」を見える化するシステムがあります。ちょっとした「ありがとう」の気持ちをこのシステムを活用して送り合うことで,コミュニケーションの活性化になります。このような取り組みで,入社された方が退職することのないようにデジタル化ツールへの投資もしています。

また,自身が採用担当者という立場でこの3年間で取り組んできたことは,人と出会う機会を増やすことと採用された方々の相談役になることです。採用活動のデジタル化によりできた時間をこれらの活動に充てることにより,離職率の低下に繋がり社員数を増加することができました。

〈事例紹介 ③〉

福山大学 平さんより「学生の企業選びで求めているポイント〜求人票の読み方〜」についてご説明いただきました。

1 就職活動中の学生への指導について

福山大学では就職活動中の学生に,企業や仕事の研究の他にホワイト企業やブラック企業の見分け方や求人票の読み方について指導しております。
学生からの相談は「ブラック企業は嫌だ」や「ホワイト企業がいい」など漠然としており,指導する際に気を付けていることは,どのような内容がブラック企業に該当するのか,ホワイト企業に就職できても労働時間や休日条件・賃金等様々な理由で退職者は一定数いることを伝えています。

また,求人票の読み方を指導する時に,給与や休みの日数だけを見るのではなく福利厚生や有給休暇の仕組みなど,求人票をしっかり読んで自分が希望する内容の企業に応募するようにと伝えています。 事前に求人票の内容を理解しておくことで企業とのミスマッチを防ぐことができるため,求人票の読み方に力を入れて指導しています。

2 求人票を読み解く

福山大学の求人票を参考に学生へ注力して指導しているのは,下記4項目です。

採用条件
  • 採用・離職状況と勤務予定地・転勤の可能性
労働時間
  • 労働時間(8時間/日,40時間/週),休日日数,変形労働制
給 料
  • 基本給+手当を含めた合計金額
  • 固定残業代の有無
福利厚生
  • 賞与,退職金,通勤手当
  • 寮・社宅・住宅手当の有無

企業から支払われる給与とは別に税金や社会保険料などを企業側が負担していることも説明しています。

3 失敗しない企業選びのポイントとして

学生が企業を選ぶ際には,下記内容をポイントに指導しており,数字だけを見るのではなく自分が何を大切にしたいかの選択基準を持つ大切さを指導しています。

  • 新卒の離職率が高い
  • 平均勤続年数が不自然に短い
  • 恒常的に不自然な大人数の募集
  • 平均勤続年数の男女差が大きい
  • 不自然な高条件(入社後すぐ管理職)
  • 早すぎる内々定(夏のインターンシップ後すぐ)
  • 労働トラブルや労働基準法違反で送検の有無

最後に福山大学から企業の皆様へのお願いとして,応募書類の提出は4月以降にしてください。

〈質疑応答〉

事例紹介の後は,参加者からの質問に答えるQAコーナーおよびディスカッションを行いました。
福山市産業振興課 北村さんにファシリテーターを担っていただき,今回DIGILAB9で登壇された各企業への質問など幅広くご投稿いただきました。たくさんのご投稿いただきありがとうございました。

コミュニケーションツールを用いた質疑応答 コミュニケーションツールを用いた質疑応答 コミュニケーションツールを用いた質疑応答

コミュニケーションツールを用いた質疑応答
画像:Mentimeter(メンチメータ)を使ったQ&A

会場でのQAコーナーの様子
画像:会場でのQAコーナーの様子

〈アンケート実施結果 ※一部抜粋

最後に今回のイベントのアンケート結果になります。

「DIGILAB9」全体満足度

N=7

DIGILAB9全体満足度

「DIGILAB9」を通してデジタル化へのモチベーションは向上しましたか

N=7

「DIGILAB9」を通してデジタル化へのモチベーションは向上しましたか

全体を通して,満足といったご回答をいただきました。

デジタル化への取組みに関するご相談は「びんごICT相談所」でも承っておりますのでお気軽にご相談ください。

次回DIGILAB10は2024年1月23日(火)の開催を予定しています。
是非,ご参加ください。

びんごデジタルラボ事務局