【2022年度総括】2022年度 第3回びんごデジタルラボイベント『DIGILAB3』を実施しました〜「テクノロジーで円滑な意思疎通!となりの企業のコミュニケーション」~
2022年10月25日(火)に 「2022年度 第3回びんごデジタルラボ『DIGILAB3』」を『コミュニケーション』をテーマに開催しました。
令和4年度 びんごデジタルラボ開催!今回のテーマ『コミュニケーション』講演と地場企業の事例紹介を実施した報告になります。
【開催概要】
- ◯ 日時:10月25日(火) 13:30 から 15:00
- ◯ 開催方式:オンライン(ZOOM)と現地参加のハイブリッド開催
- ◯ 参加者:19名(16社)
今回はワークスモバイルジャパン株式会社 内藤 佐知子さんによる講演と,有限会社広島金具製作所 水ノ上 貴史さんと,深江特殊鋼株式会社 木村 基良さんから,各社での取組みを紹介していただきました。
また,オンラインと現地参加のハイブリッド形式で実施し,多くの方にご参加をいただきました。ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
〈講演内容〉
ワークスモバイルジャパン株式会社
法人ビジネス本部 マーケットデベロップメントスペシャリスト
内藤佐知子さん
1 LINE WORKSの概要
2 DXの取組
業種や規模別に見るDXの取組状況
- サービス業,製造業,流通業などほとんどの業種でDXの取組が進んでいない
- 中小企業の80%がDXの取組を実施していない
3 チャットのいいところ
チャット形式でのコミュニケーションのメリット
- ビジネスチャットの多くがスマートフォンで操作できるようになっている
- スマートフォンから,時間や場所にとらわれず「確認・返信」ができる
- 会話形式で進めていくので,気軽にやり取りができて,コミュニケーションが促進される
- 写真や動画も簡単に共有でき,関係者全員に同じ情報を共有できる
4 コミュニケーションツール導入による効果
業務の効率化につながる効果を説明
5 さらなる活用
システム間連携
- 勤怠管理など様々なシステムとLINE WORKSを連携可能
6 LINEではダメなのか?
LINEとの違いについて説明
- LINEと比べたLINEWORKSのセキュリティー対策の強み
a.社内に管理者がおり,登録したメンバーしか使うことができない
b.監査ログやセキュリティ設定などの機能を搭載している
- LINE同士で業務上のやり取りをする上での想定されるリスク
a.仕事とプライベートが混同する心理的な抵抗
b.やり取りしている相手を会社が把握できない
c.退職者に対して過去のやり取りの消去依頼が必要
d.やり取りのブラックボックス化
7 チャットの弊害
基本的なマナーの喚起や運用ポリシーを策定することが重要
- コミュケーション疲れが起きやすい
a. 業務時間外の連絡
b. 未読/既読スルーは気が引ける
c. 上司から言われたら断りづらい
画像:講演の様子(ワークスモバイルジャパン株式会社 内藤さん 右から2番目)
内藤さんによる講演のあとは,コミュニケーションツールを活用している有限会社広島金具製作所 水ノ上さんと深江特殊鋼株式会社 木村さんに事例紹介をしていただきました。
〈事例紹介 ①〉
有限会社広島金具製作所
代表取締役 水ノ上貴史さん
デジタル化へのポリシー
- 一つのツールに依存せず,変化に対応できるように多様なツールを活用
- 「相手に対する思いやりを持ったコミュニケーション」が重要
工夫した取り組み
- 中古スマ―トフォンの活用
1. 業務でスマートフォンの活用が効果的か費用をかけずに試してみるため,了承を得た社員の中古スマートフォンを提供してもらいスモールスタートで導入
2. 効果が検証できてから「機能の充実した業務用端末」を導入。
本当に必要な仕様を確認し投資を実施。(補助金も有効活用)
取組による現在
- 「Workplace」と言うコミュニケーションツールを活用
- 「写真」を積極的に活用することで効率的な情報共有ができている
(人は視覚で8割の情報を認識する) - 情報の見える化と共有がDXにつながり始めている
画像:有限会社広島金具製作所 水ノ上さん
〈事例紹介 ②〉
深江特殊鋼株式会社 執行役員経営企画室長 木村 基良さん
LINE WORKSを説明
- 若手社員の声から,そこからLINEWORKSの導入へ
- 世代を問わず親しみやすいインターフェイス
a. チャット
b. カレンダー
c. 掲示板
d. アンケート
e. 通話
f. 設備予約
g. タスク管理
h. LINEとのチャット
LINE WORKSの活用状況と効果
- 社内だけでなく,顧客とのコミュニケーションに活用
- 工場内にタブレットを配置して社内でのコミュニケーションに活用
- コミュニケーションにかかる時間が導入前の5分の1程度に短縮
デジタルツールに対する考え
- コミュニケーションは事業のインフラになっている。
a. 機械・機能の停止通知
b. 業界ニュースの自動配信
c. 顧客情報に応じた情報発信
b. 日報機能との連携
画像:深江特殊鋼株式会社 木村さん
〈質疑応答〉
事例紹介のあとは,参加者からの質問に答えるQAコーナーを行いました。
DIGILAB3 ハイライト動画
〈アンケート実施結果 ※一部抜粋〉
最後に今回のイベントのアンケート結果になります。
「DIGLAB3」の満足度
「DIGILAB3」を通してデジタルコミュニケーションの活用についてモチベーションに変化
ご意見・ご感想
- わかりやすく,導入しようと思った
- 知らないことがまだまだ多いと感じました
- 現場での活用状況を知ることができた
全体を通して,おおむね満足といったご感想をいただきました。
今回はコミュニケーションをテーマに,チャット形式のコミュニケーションのメリットや地元企業のコミュニケーションツール活用事例を紹介しました。
コミュニケーションの効率化に向けて参考にしてもらえればと思います。
コミュニケーションツール活用のご相談は「びんごICT相談所」でも承っておりますので,お気軽にご相談ください。
びんごデジタルラボ事務局