オンラインとオフラインの組み合わせでコロナ禍でも勉強会や会議の開催を再開!

地域包括支援センター野上(特別養護老人ホームしんがい)でオンラインとオフラインを上手く活用した勉強会の模様を紹介します。
域包括支援センター野上

画像:地域包括支援センター野上
(医療法人辰川会)

特別養護老人ホームしんがい

画像:特別養護老人ホームしんがい
(社会福祉法人さんよう)

医療と介護の辰川会グループ(医療法人辰川会・社会福祉法人さんよう)では、積極的にデジタル化を進めており、グループ内の会議だけでなく地域の方や他事業所が参加する勉強会等でもオンライン会議システムを活用されています。
令和3年6月17日に、特別養護老人ホームしんがいを訪問し、その様子をインタビューしてきました。
お話を伺ったのは、社会福祉法人さんよう辰川和美理事長・田口繁則施設長・地域包括支援センター野上の職員(桒田管理者・錦織認知症地域支援推進員)です。

オンライン開催を行った背景は?

(辰川理事長)
「地域包括支援センター野上(医療法人辰川会)では、今年の3月コロナのために長い間休止していた『つなぐネット会』の再開にあたり,オンライン会議システムを利用したオンラインと会場参加のオフラインの両方で参加者を募り『人生会議 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について』を企画しました。参加者はオンライン会議システムで15名,会場で25名が参加され,画面越しで手を振り合うなどの光景もみられ、久しぶりの地域交流の会が和やかに行われました。」

(事務局)
「つなぐネット会は高齢者の方も参加されているとのことですが,抵抗感や不安感はなかったのでしょうか?」

(桒田管理者)
「参加者の多くは団塊の世代で、呼びかけた時は少し戸惑いがありました。」

(錦織認知症地域支援推進員)
「オンライン会議システムについて具体的に説明すると、皆さん使いこなされていましたね。」

包括野上だより

画像:包括野上だより

取材の様子(右:辰川和美理事長)

画像:取材の様子
辰川和美理事長(右)

「認知症を学ぶ会」もオンラインとオフラインを併用した勉強会

特別養護老人ホームしんがいに訪問した日は、「多職種で認知症を学ぶ会」が開催されていました。 ここでもハイブリッド型(オンライン会議システム+会場)で認知症の介護について熱心に討議や質問が交わされていました。
オンライン会議システムを利用することにより,職場や家庭からの参加ができることもメリットの一つでもあります。

(辰川理事長)
「参加者は認知症の介護に携わっている専門職で、オンライン会議システムが苦手な方や近くて便利との理由で会場に来られる方もあります。勿論オンライン会議システム参加も大歓迎です。オンラインとオフラインを上手に使い分けることが、開催を継続していくカギと考えています。」

「また、地域の高齢者を対象にしたオンライン会議システムの使い方を教えてもらえる場所があるといいですね。そうすれば、地域でも色々な企画が実現できます。」

「会場とオンライン会議システムで参加することで,お互いが嬉しくなって画面越しで手を振り合ったりして楽しんでくれています。バーチャルとリアルの組み合わせを意識するのは大事だと思います。」

「認知症を学ぶ会」の様子

画像:取材当日に開催された「認知症を学ぶ会」の様子。オンラインと現地でスムーズに進行されていました。

ロボットも導入。どのような活用をされていますか?

田口繁則施設長から活用事例についてご紹介をいただく

画像:田口繁則施設長(左)から活用事例についてご紹介をいただく

(田口施設長)
「辰川会グループでは,福山で一番最初に医療・介護の現場でロボットを導入したと思います。現在2台が活躍しています。」

「1台は『山陽病院』で入院患者様を対象としたお楽しみ会を中心に活躍しています。もう1台は、『特別養護老人ホームしんがい』におり、常に交流している新涯小学校の子供たちにゲームやクイズを提供して楽しんでもらっています。」

「今後は,入居者の方にもロボットと一緒に体操したりふれあったりして楽しんでもらいたいと思っています。」

さいごに

コロナ禍で実施できていない勉強会や会議がある方はオンライン会議ソリューションを活用した開催について是非ご参考にしていただけると幸いです。

びんごデジタルラボ事務局